ハナビラダカラ(10)

フィリピン・シキホールの貝

真野 進
(2006.12.01)

貝の大きさは北方ほど大きいという説があるが、それを裏付ける確かなデータは報告されていない。むしろ、この説を否定するデータの方が多い様に思われる。そこで、実際に各地で採集した殻の大きさを調べデータを蓄積している。今回はフィリピンはシキホール島の貝を測定した。

方法

測定結果

個体数
(N)
殻高(L)mm 伸長度(L/W) 扁平度(H/W) 歯数(Teeth) young
(%)
Mean ± SD Max Min Mean ± SD Mean ± SD 内唇(C) 外唇(L)

121

18.9  

2.23

23.7

14.5 1.56   0.077 0.76   0.021 - - 4

 

殻長 :
(size)

殻長は、最大23.7mm、最小14.5mm、平均18.9mm、標準偏差2.23であった。
ハナビラダカラの大きさは、総合表に示したように緯度とは関係なく、それぞれの生息環境、または遺伝的に左右される事が分かる。

伸長度:
(L/W)

伸長度 最小1.36、 最大1.76、平均1.59、標準偏差0.077であった。今まで測定してきた中では一番細長い。

扁平度:
(H/W)

最小0.70、最大0.83、平均0.76、標準偏差0.021であった。今まで測定してきたハナビラダカラのなかで、最大値を示した。

歯数:
(teeth)

今回は測定しなかった。



ハナビラダカラとしては、全体に色が暗く、細長くサイドの張り出しも無い。

あとがき
 フィリピン・ボホール・バリカサグ島に行った時、島の友人に誘われてシキホール島まで行ってきました。訪問したのは、広い礁原で、ドロップオフからは美しいサンゴの群れが広がり、ウミウサギの黒い外套膜が点々と見られるような場所でした。今回、ハナビラダカラを採集したのは泥底で、所々マングローブとなっているところでした。そこは、キイロダカラ、ナツメモドキも沢山生息し、何時も宝貝探しをするのとはチョット違う感覚でした。