ハナビラダカラ(8)
モルジブの貝

真野 進
(2006.3.16)

モルジブに行く機会があり、ホテルのある島を囲むリーフでハナビラダカラを採集することが出来たのでそのサイズを測定した。

方法

測定結果

個体数
(N)

殻高(L)mm

伸長度(L/W)

扁平度(H/W)

歯数(Teeth)

young
(%)

Mean

±

SD

Max

Min

Mean

±

SD

Mean

±

SD

内唇(C)

外唇(L)

55

22.3

±

3.13

29.2

14.4

1.36

±

0.060

0.69

±

0.027

11.7

12.7

0

                      

殻長 :
(size)

殻長は、最大29.2mm、最小14.4mm、平均22.3mm、標準偏差3.13であった。この値は、今まで測定した日本の個体群より大きい。これは、キイロダカラの全く異なっており、北方大型説を否定している。

伸長度:
(L/W)

伸長度 最小1.21、 最大1.54、平均1.36、標準偏差0.060であった。

扁平度:
(H/W)

最小0.63、最大0.78、平均0.69、標準偏差0.027であった。

歯数:
(teeth)

columellar teeth 最少 10個、最多 14個、平均 11.7個であった。
labral teeth    最少 11個、最多 14個、平均 12.7個であった。

あとがき

 前報でも触れたことですが、貝の大きさはその生息環境に左右される様です。今回の採集個体は、通常ハナビラダカラが生息している岸近くではなく、リーフエッジに近い、比較的大きめのサンゴ礫に付いていたもので、その影響で大型であったのではないかと思っています。
もう一つ不思議だったのは、キイロダカラは沢山打ち上げられているのにハナビラダカラの打ち上げが全く見られなかったことです。リーフエッジから岸までは1キロメートル位ありましたので、それが原因かと思われますが、とすると、ここのハナビラダカラの主生息域が今回採集したリーフエッジとなり他の地域と大きな違いがある事になります。