チャイロキヌタ(12)
定点観測 その2

真野 進
(2003.04.16)

 
 今回は、その2として、2003年2月〜4月までの3ヶ月間のデータを示す。
方法    
  採集地(Location) 三浦半島、荒崎
  採集法 打上貝を拾う。(Beached)
目に付いた貝を全部採集する。
  測定法・測定項目  

結果及び考察

 測定結果

     

採集日
(Date)

個体数
(N)

殻高(L)mm

伸長度(L/W)

扁平度(H/W)

亜成貝
(%)

Mean

±

SD

Max

Min

Mean

±

SD

Mean

±

SD

2003.02.07

317

15.2

±

1.71

20.0

11.5

1.68

±

0.048

0.81

±

0.018

4

2003.03.09

351

15.4

±

1.60

20.1

11.2

1.67

±

0.048

0.81

±

0.017

6

2003.04.04

364

14.9

±

1.51

20.0

11.0

1.67

±

0.052

0.81

±

0.019

5

1.殻長(L)
size
平均殻長は2月-15.2mm、3月-15.4mm、3月-14.9mmとなった。3月の平均14.9mmは、この6ヶ月間の最小値である。

殻長分布図:

2003.02.

殻長分布図:

2003.03.

殻長分布図:

2003.04.04
殻長14、13mmの個体が多くなり、17mm台の個体が少なくなっている。
2.伸長度(W/L) elongate 平均値は1.67、1.68と安定した値を示した。
3.扁平度(H/W)
 depressed
平均値は3ヶ月とも0.81と全く同じ値を示した。
4.亜成貝%
young shells
亜成貝の割合は4,6,5%と推移した。本来季節的な変化が見られるのが自然だが、この6ヶ月間はっきりとした変化が見られないのは打上殻が必ずしも貝の死亡数と平行していないせいかもしれない。

あとがき
 貝殻の打上数は、波浪の強弱と関係が深いとの報告(いそっぴー 第80号 2003.3. 渡辺政美)があります。このことから貝の死亡数と打上数は必ずしも同調してはいないといえます。当たり前のことかも知れませんがこのような季節的な変化を追いかけてもあまり意味のないことかも知れないと考え始めました。でも、折角ですから一年は続けてみるつもりです。