房総・白浜の海岸のチャイロキヌタはビックリするほど大きく、内房の海岸では三浦半島の大浦海岸付近とほぼ同じ大きさであった。今回は地理的にその中間の館山湾で拾った貝を測定した。
方法
結果及び考察
| 1.サイズ(L) size |
最大20.6mm、最小11.3mm、平均16.0mm、標準偏差1.93と今まで測定した房総半島の海岸の中では一番では小さかった。 |
| 2.伸長度(W/L) elongate |
最大1.81、最小1.50、平均1.65、標準偏差0.053であった。左の図は、殻長(L)と殻幅(W)の関係を示す。相関係数は、0.967と極めて高かった。 |
| 3.扁平度(H/W) depressed |
最大0.88、最小0.75、平均0.81、標準偏差0.021であった。左の図は、殻幅(W)と背高(H)の関係を示す。相関係数は、0.979と極めて高かった。 |
| 4.歯数 teeth |
内唇歯14ー19、平均16.3、外唇歯15ー20、平均17.1個であった。 |
| 5.未成貝 junenile% |
未成貝と思われる個体数をカウントしたが、113個中7個、6%であった。 |
あとがき
西浜海岸ではチャイロキヌタの打上は少なく、3日間に渡って採集したものをまとめて測定しました。今回は、殻長(L)、殻幅(W)、背高(H)の間の相関関係を調べてみましたが、それぞれ高い相関係数を示しました。今回使用した標本の中には様々な成熟の段階が含まれていると考えられますが、それにも関わらず形態が一緒、と言うことは、チャイロキヌタは成熟による殻の形態変化が少ないことを示しているようです。成熟により、側面の張り出しが強くなるハナマルユキなどと比較してみると面白いかも知れません。