ハナマルユキ(12)
八丈島の貝

真野 進
(2002.12.16.)

八丈島にもハナマルユキの棲息数は多く、底土の打上、八重根、神湊など各所の海底で死殻を容易に拾うことが出来た。

方法

結果及び考察

 測定結果

個体
(N)

殻長(L)mm

伸長度(L/W)

扁平度(H/W)

歯数(Teeth)

Subadult
(%)

Mean

±

SD

Max

Min

Mean

±

SD

Mean

±

SD

内唇(C)

外唇(L)
127

29.6

±

3.09

36.4

22.9

1.44

±

0.092

0.71

±

0.055

14.8

15.8

13

1 サイズ殻長  

最大36.4mm、最小22.9mm、平均29.6mm、標準偏差3.09と和歌山・串本の個体群に比べ小さかった。又、標準偏差の値が大きく大小のバラツキが大きかった。これが八丈島の環境による影響か、単なるサンプリング誤差なのかは今後再調査が必要である。

2 色彩模様の変異
  背の模様、色合い、腹面の色、歯間の着色の変異が大きい。

3 伸長度 
 最大1.65、最 小1.26、平均1.44、標準偏差0.092であった。この値もバラツキが大きい。
4 扁平度
 最大0.85、最小0.58、平均0.71、標準偏差0.055であった。この値もバラツキが大きい。
5 歯の数
 内唇歯 12ー18、平均14.8個。外唇歯 13ー19,平均15.8個であった

あとがき
 ハナマルユキは比較的浅い岩礁地帯に棲むタカラガイですが、場所によって棲息域が異なるようです。乃ち、サンゴ礁の海ではリーフの先端部に密集していますが、和歌山、八丈島では水深4-5mまでの岩根に着くことが多い様です。三浦半島では、冬期間岩穴の奥まったところで見ることが出来ます。
何れにしても、この貝はタカラガイの仲間では棲息数が多く、このような計測や生態観察には適した種類だと言えましょう。