前回、ハナマルユキ(1)では10個体と数が少なく、三浦半島産のハナマルユキの母集団を推定するには至らなかった。そこで今回は個体数を100個とし、同様の検討を行った。
方法
結果及び考察
| 1.サイズ |
殻高 最大38.0mm、最小21.7mm、平均29.4mm、標準偏差3.23で写真1に最大(No.17)と最小(No.16)個体を示す。母集団(三浦半島産)の範囲を平均±3σとすると、20-40mmとなり潮騒ガイドブック2の18-40mmと良く一致する。 |
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写真1 |
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| 2.伸長度 | 最大1.63、最小1.34、平均1.49、標準偏差0.054。写真2に 最大(No.99)と最小(No.98)個体を示す。違いが分かり易いように同じサイズに修正した。 |
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写真2 |
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| 3.扁平度 | 最大0.84、最小0.67、平均0.75、標準偏差0.036であった。写真3に
最大(No.38)と最小(No.11)の個体を示す。違いが分かり易いように同じ幅に修正した。 老成して縁が張り出すものは少ないとされるが、変化は連続的であり数値化するのは難しい。 |
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写真3 |
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| 4.未成貝 | 未成貝と思われる個体数をカウントしたが、100個中4個 4%であった。メダカラ、チャイロキヌタと較べ少なかった。ただ、ハナマルユキの独特の形状から未成貝の判断が難しいことも関係している可能性がある。 |
| 5.変異 | 全体の色合いは、明るい茶色(No.22)から全体に黒い(No.81)個体までバラツキがある(写真4)。はらぐろきぬたさん、横浜のYAMADAさんの飼育観察結果から推察するとタカラガイの色は餌により変化すると考えられる。とすると、この二つの個体はそれぞれ何を食べていたのか興味が持たれる。 |
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写真4 |
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| 6.歯の数 | 内唇歯 12ー17、平均14.3個。外唇歯 13ー19,平均15.7個。メダカラとほぼ同じ結果となった。 |
| 7.幼貝 | 測定に使った個体とは別に壊れてはいるが成長段階の異なる幼貝を拾うことが出来た。成長に伴う体型の変化が伺われる。(写真5) |
| 写真5 | ![]() ![]() ![]() |
あとがき
横浜のYAMADAさんによればハナマルユキは、藻食で石に付いている緑藻、アオサをよく食べるとのことです。そして、一年半飼育しても色の変化は無いそうですので海にいたときもこれらを食べていたのかも知れません。水質はどんなに注意しても海と同じと言うわけには行かないでしょうから、タカラガイの色は餌によって影響されると考えて間違い無さそうです。
そして驚いたのは、ワカメに興味は示すものの食べず、海苔にも反応せず、そしてなんと、レタス、キャベツ、ハクサイを食べるとのこと?????
・・・それじゃカタツムリじゃん。