三浦半島産のハナマルユキについては、ハナマルユキ(2)に纏めたが、そのほかの海の貝との比較が、種全体を知る上では必要とされる。
今回は潮岬に行く機会があり、幸い多くのハナマルユキを拾うことが出来たので、その内、100個体に付き、同様の測定を行った
方法
結果及び考察
| 1.サイズ |
殻高 最大37.7mm、最小22.8mm、平均30.9mm、標準偏差2.51であった。三浦半島産と比較すると、最大個体は、0.3mm小さく、最小個体が1.1mm大きく、平均で1.5mm大きかった。写真1に最大(No.6)と最小(No.41)個体を示す。 |
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写真1 |
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| 2.伸長度 | 最大1.62、最小1.28、平均1.43、標準偏差0.063であった。三浦半島産と比較すると、最大は、0.01しか違わなかったが、最小が0.06小さかった。これは、潮岬産の方が、老成して、縁が張り出した個体が多いことを示している。写真2に 最大(No.30)と最小(No.40)個体を示す。違いが分かり易いように同じサイズに修正した。 |
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写真2 |
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| 3.扁平度 | 最大0.82、最小0.61、平均0.69、標準偏差0.037であった。この値も、貝の老成化と強く結びついているようである。 写真3に 最大(No.100)と最小(No.90)の個体を示す。違いが分かり易いように同じ幅に修正した。 |
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写真3 |
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| 4.未成貝 | 未成貝と思われる個体数をカウントしたが、三浦半島産と同じく、100個中4個 4%であった。 |
| 5.変異 | 全体の色合いは、三浦半島産同様、茶から黒まで変化がある。 |
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写真4 |
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| 6.歯の数 | 内唇歯 13ー18、平均15.1個。外唇歯 13ー20,平均15.9個で三浦半島産に較べ、それぞれ、0.8、0.2個多かった。 |
あとがき
潮岬は、Nakanoさんのレポートを見て、一度は行ってみたいとかねがね思っていました。2月初、たまたま機会があり、勇んで行って来ましたが、初めての場所と言うこともあり、なかなか思うようにはいきません。灯台の右手の海岸に降りてみると、たくわん石のようなのがいっぱいで、三浦の海岸の常識とはまるで異なります。これじゃ駄目だと、半分諦めかけていると、石の間にハナマルユキが・・・。おや?と思ってよく見ると、ここにも、あそこにも・・・。ヤクシマダカラ、スソムラサキなど三浦ではお目にかかれなかった貝も、拾えました。やはり、南紀では黒潮の勢力が強いようです。ハナマルユキも、縁が張出し、堂々としているように見えます。でも、水温が高いと大きくなるかというと、そうでもないようです。タカラガイの大きさは、なにに影響されるのか興味深いところです。