方法
結果及び考察
| 1.サイズ |
殻高 最大36.8mm、最小20.1mm、平均28.7mm、標準偏差3.12で、潮岬、三浦半島産に較べて小さかった。サンゴ礁の貝類資源【2】タカラガイ類(山口'91-92)によれば、ハナビラダカラ、キイロダカラはその棲息域が北上すると大型化する傾向があるが、ハナマルユキの大きさの地理的及び局所的な変異には一定の説明を加えることは困難であるとされている。今回の結果からは、ハナマルユキは北上による小型化の傾向が見られた。 | |||||||||||||||||||||||||
| 2.伸長度(W/L) elongate |
最大1.66、最小1.29、平均1.49、標準偏差0.060で、ほぼ三浦半島産と同じであった。ハナマルユキは、老成に従い側面に滑層の沈着が起こり辺縁が張り出す結果、伸長度が低くなると思われる。その観点から見ると潮岬産が最も老成化が進み、房総、三浦産は若い内に死ぬ確率が高いと言えそうである。 | |||||||||||||||||||||||||
| 3.扁平度(H/W) depressed |
最大0.85、最小0.66、平均0.77、標準偏差0.038で他の2カ所に較べ一番値が大きかった。この値も辺縁が張り出すと値が小さくなることから、房総でのハナマルユキは他の2カ所に較べ若い内に死ぬ確率が高いと言えそうである。 | |||||||||||||||||||||||||
| 4.歯数 | 内唇歯17-12、平均14.2、外唇歯19-14、平均15.7であった。 | |||||||||||||||||||||||||
| 5.老成化に伴う殻の変化 |
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写真1 |
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あとがき
ハナマルユキの大きさの地理的な変化は、前述の山口先生(琉球大学理学部)の報告にもあるとおりなかなか一筋縄ではいかないようです。ハナマルユキの辺縁の張り出しは、形状的にも、質量的にも波の影響を受けにくくする為でないかと考えられます。とすると、前述の棲息地による伸長度、扁平度の違いは、波の強さの影響の可能性もあります