コモンダカラ(4)
八丈島の貝

真野 進
(2003.08.01.)

 八丈島で採取したコモンダカラについて、測定を行った。

方法

結果及び考察

個体数
(N)

殻高(L)mm

伸長度(L/W)

扁平度(H/W)

歯数(Teeth)

亜成貝
(%)

Mean
±

SD

Max

Min

Mean
±

SD

Mean
±

SD

内唇(C)

外唇(L)
100

28.0
±

3.51

35.5

17.2

1.64
±

0.067

0.75
±

0.031

15.0

16.6

8

採集個体 左は老成殻、一番右は亜成貝。
写真 d

b
1.サイズ
(Size)
殻高  最大35.5mm、最小17.2mm、平均28.0mm、標準偏差3.51であった。
三浦半島の個体群と比較してやや小振りであるが目立つほどではない。
大きさの分布を見ると、飛び抜けて小さい個体が現れやすい事がわかる。大体の種では飛び抜けて大きい個体が出現する傾向と比べ興味深い。
2.伸長度 
(elongate)
最大1.80、最小1.48、平均1.64、標準偏差0.067であった。
3.扁平度
(depress)
最大0.75、最小0.68、平均0.84、標準偏差0.031であった。
4.歯の数
(teeth)
内唇歯数は、18-12個(平均15.0個)、外唇歯数は、19-14個(平均16.6個)であった。
5.亜成貝
(sub adult)
亜成貝は、100個中8個(8%)であった。

あとがき
 八丈島では海底の砂場に多くの貝殻が吹き寄せられてきます。そんな中でも辺縁が張り出し、サイドに出現する独特の黒褐色斑も成貝層に埋め込まれたコモンダカラの老成殻は、風格があり好きです。特に、台風の後などに潜ると新鮮な殻が多く、夢中で拾っていてふと顔を上げると、ミノカサゴが間近で覗いていたりします。
これからも、八丈島通いは続きそうです。