コモンダカラ(6)
宮古島の打上貝

真野 進
(2004.05.30.)

 宮古島で採取したコモンダカラについて、測定を行った。

方法

結果及び考察

個体数
(N)

殻高(L)mm 伸長度(L/W) 扁平度(H/W) 歯数(Teeth) 亜成貝
(%)
Mean ± SD Max Min Mean ± SD Mean ± SD 内唇(C) 外唇(L)
103 34.2   4.02 43.3 22.6 1.59   0.078 0.72   0.029 16.0 17.2

0

採集個体 左2個は最大と最小個体。中の2個は肥厚の著しい個体。右2個は新鮮な個体。
写真 p1
1.サイズ
(Size)
殻高  最大43.3mm、最小22.6mm、平均34.2mm、標準偏差4.02であった。
三浦半島、八丈島の個体群と比較して最も大きく、北方大型説は全く適合しない。上の分布を見ると、八丈島の群と同じく、飛び抜けて小さい個体が現れやすい事がわかる。大体の種では飛び抜けて大きい個体が出現する傾向と比べ興味深い。
2.伸長度 
(elongate)
最大1.80、最小1.42、平均1.59、標準偏差0.078であった。
3.扁平度
(depress)
最大0.78、最小0.64、平均0.72、標準偏差0.029であった。
4.歯の数
(teeth)
内唇歯数は、19-13個(平均16.0個)、外唇歯数は、20-15個(平均17.2個)であった。
5.亜成貝
(sub adult)
亜成貝は、1個もなかった。

あとがき
 宮古島のコモンダカラが大きいことと、殻が肥厚して重いのには驚きました。水温が高いと殻へのカルシウムの沈着速度が速くなるため、南の海にいる貝ほど肥厚した個体が多くなるようです。しかし、アヤメダカラ、ヤナギシボリダカラ、ナツメモドキなどのようにあまり殻の肥厚が見られない種もあり生理特性として興味を引くところです。