ナツメモドキ (3)
シンガポール・ウビ島とインドネシア・ビンタン島の貝

真野 進
(2005.12.01.)

ナツメダカラを採集に行ったシンガポール・ウビ島とインドネシア・ビンタン島で、同一地区に生息するナツメモドキを幾つか採集できたので報告する。

産地

個体数
(N)

殻高(L)mm

伸長度(L/W)

扁平度(H/W)

歯数(Teeth)

Mean

±

SD

Max

Min

Mean

±

SD

Mean

±

SD

内唇(C)

外唇(L)

ウビ

5

35.0

±

1.75

37.1

32.4

1.80

±

0.054

0.81

±

0.013

19.0

16.8

ビンタン

12

21.4

±

2.14

25.0

19.2

1.77

±

0.058

0.81

±

0.009

15.8

14.3

ナツメダカラと同じように、ウビ島の個体はビンタン島の個体より大きく、腹面の着色が強かった。

ウビ島の個体

ビンタン島の個体は、シンガポール・ウビ島の個体に比べると小さいとは言うものの、前報の宮古島の個体群に比べれば大きい。しかし、今回の採集は個体数も少なく限られた地域のみに限られ、断定は出来ない。

ビンタン島の個体

ナツメモドキは北限に近い三浦半島の海でも近年見る機会が多くなり、和歌山串本付近では生息数も多いことから、なんだモドキかとあまり大切にされませんが、シンガポール・ウビ島の個体は本当に大きく、errones errones f.bimaculata (Gray, 1824) インドナツメモドキと言われるフォームに近いものでした。
採集旅行もこういった標本が手にはいると何か得したような気持ちになります。