フィリピン・ボホール島の沖にある、バリカサグ島とシキホール島でナツメモドキを採集(2004.12-2006.11)したが、この二つの島の個体群に大きな違いが有ったので報告する。
産地 |
個体数 |
殻高(L)mm |
伸長度(L/W) |
扁平度(H/W) |
歯数(Teeth) |
|||||||||
Mean |
± |
SD |
Max |
Min |
Mean |
± |
SD |
Mean |
± |
SD |
内唇(C) |
外唇(L) |
||
バリカサグ |
55 |
18.2 |
± |
2.47 |
26.9 |
14.6 |
1.81 |
± |
0.042 |
0.81 |
± |
0.016 |
14.8 |
14.1 |
シキホール |
47 |
26.7 |
± |
1.90 |
29.5 |
22.0 |
1.81 |
± |
0.051 |
0.81 |
± |
0.013 |
16.6 |
15.5 |
バリカサグ島の個体群は殻長がちいさく、色が薄く宮古島の個体群に似ている。 |
シキホール島の個体群は、一見するとナツメダカラによく似ていて、大きく、暗い色合いで、シンガポールの個体群に似ている。 |
バリカサグ島の個体 |
![]() ![]() |
シキホール島の個体 |
![]() ![]() |
バリカサグ島での生息域は、通常見られるような礁原のサンゴ礫の下ですが、シキホール島では広い礁原の岸よりでマングローブが始まるような、泥底にある小さなサンゴ礫下でした。また、シキホールでは狭い範囲に密集して生息しており、この様な環境はシンガポール・ウビ島に共通しているのでしょう。
今までも、幾つかの種で見られたことですが、タカラガイの形態、色はその生息環境から強く影響を受けていると言えるでしょう。