メダカラ(19)

三浦半島・長浜の生貝

真野 進
(2002.06.016.)

メダカラ(16)で生貝のデータを得たが、同一海岸でも打上貝よりも生貝の方が殻長が大きいという興味深いデータであった。メダカラ(18)では、生貝と打上貝の採集時期を同じにして測定したところ依然として生貝の方が大きいものの、その差はわずかとなった。この結果から、生貝の測定結果もその棲息域での平均的大きさを示すと考えられた。
 今回、三浦半島・長浜の磯で生貝を採取する事が出来たので測定した。

方法
採集日(Coll. Date) 生貝 2002年4月
採集地(Location) 三浦半島(Miura Pen. )、長浜(Nahama)
採集法 潮間帯にて生貝採取(Live collected)
測定法・測定項目

 結果及び考察

 測定結果

1.サイズ(L)
size

平均16.7mm、標準偏差1.64、最大20.5mm、最小12.7mmであった。

この値は、メダカラ(5)で測定した同じ磯の打上貝の平均値、15.5mmよりも1.2mmも大きく、メダカラ(18)の結果をそのまま鵜呑みにして良いか疑問を感じさせる。

総合表

2.伸長度(W/L)
elongate
平均1.68、標準偏差0.045とやや値が大きいが異常とは言えない。
3.扁平度(H/W)
depressed
平均0.80、標準偏差0.015と平均的な値であった。
4.歯数
teeth
内唇歯(columellar teeth)平均14.6、外唇歯(labral teeth)平均15.6個であった。

外唇歯が茶色に染まった個体。100個体中、10個体で見られた。これは可成り高率の出現と言える。写真では見にくいが真ん中の個体は内唇歯も染まっている。
外唇が錆色に染まる個体。100個体中5個体で見られた。
6. 色調の変異 A.茶色の強い個体、B.灰色系の個体、C.青緑色の個体。Dは、外唇前部のねじれた奇形。

pc

あとがき
 三浦半島・長浜は、相模貝類同好会の大先輩、渡辺さんのメインフィールドなので今まで足を踏み入れたことはなかったのですが、どうしても生貝データが欲しくて100個体も連れてきてしまいました。
渡辺さんご免なさい