メダカラ(24)

三浦半島・荒崎の生貝

真野 進
(2003.07.15)

荒崎は相模湾に突きだした地形と急に深くなる事から波が荒く、条件が良くないと生貝を見付けることが難しいこともありサンプル採集に2年ほど掛かってしまった。
方法
採集日(Coll. Date) 生貝 2001年7月-2003年5月
採集地(Location) 三浦半島(Miura Pen. )、荒崎(Arasaki)
採集法 潮間帯にて生貝採取(Live collected)
測定法・測定項目

 結果及び考察

 測定結果

個体数
(N)

殻高(L)mm

伸長度(L/W)

扁平度(H/W)

歯数(Teeth)

young shells
(%)
Mean ± SD Max Min Mean ± SD Mean ± SD 内唇(C) 外唇(L)

113

17.6

±

1.63

21.3

14.2

1.69

±

0.049

0.80

±

0.016

15.3

15.9

0
1.サイズ(L)
size

平均17.6mm、標準偏差1.63、最大21.3mm、最小14.2mmであった。特徴的なのは13mm以下の個体が見られなかったことである。このことが平均値を押し上げていると思われる。
2.伸長度(W/L)
elongate
平均1.69、標準偏差0.049と平均的な値であった。
3.扁平度(H/W)
depressed
平均0.80、標準偏差0.016と平均的な値であった。
4.歯数
teeth
内唇歯(columellar teeth)平均15.3、外唇歯(labral teeth)平均15.9個であった。

打上貝と生貝の比較

サンプル

荒崎

長浜

三戸ー黒崎

三戸ー小網代

諸磯

(1) 打上貝

16.1±1.75

15.5±1.92

14.7±1.72

15.9±1.91

16.8±1.94

(2) 生貝

17.6±1.63

16.7±1.64

15.0±1.73

16.6±1.90

15.6±1.45

差(2−1)

+1.5

+1.2

+0.3

+0.7

-1.2
今までに調べた各磯の打上貝と生貝の比較であるが、諸磯のみが生貝が小さく、他は生貝が大きかった。この原因は前報でも触れたが棲息場所の物理的狭さが個体の大きさに影響していることが考えられる。

あとがき
 宝貝の大きさに影響する要因を遺伝、性(雄雌)、緯度(成長期の水温)、栄養(含む生息密度)から考えてきましたが、それとは別に棲息する場所の物理的空間の大小も影響することが分かってきました。自然を理解することの難しさを実感しております。