メダカラ(8)
御前崎の打上貝

真野 進
(2001.02.13.)

三浦半島、各海岸のメダカラを調査してきたが、今回、機会があったので御前崎に行き打上貝を採集した。
この海岸は、砂利が大きく、波も大きいせいか貝の磨れ方が三浦半島の打上貝とは少し異なる。後掲の写真の様に、全ての斑紋が削り取られている。同じことがカモンダカラ、ホシキヌタでも見られた。

方法
採集日 2000年12月-2001年2月
採集地 御前崎 灯台より右手の浜
採集法 打上貝を拾う。
測定法・測定項目

結果及び考察

 測定結果

1.サイズ
 
殻高  最大23.2mm、最小13.2mm、平均17.4mm、標準偏差2.34で、三浦半島と比較すると諸磯と大浦の中間のサイズであった。写真1に最大(No.11)と最小(No.64)個体を示す。

写真1

2.伸長度 
elongate
最大1.75、最小1.49、平均1.61、標準偏差0.053であった。写真2に 最大(No.71)と最小(No.53)個体を示す。違いが分かり易いように同じサイズに修正した。

写真2

3.扁平度
depressed
最大0.84、最小0.77、平均0.80、標準偏差0.016で他の三浦半島のものと同じ結果となった。
写真3に 最大(No.71)と最小(No.24)個体を示す。違いが分かり易いように同じサイズに修正した。

写真3

4.未成貝 今回も未成貝と思われる個体数をカウントしたが、100個中1個 1%と少なかった。しかし、成熟、未成熟は連続的でありその区分が正確ではないため有意性があるかどうかは疑問である。
5.変異 辺縁が錆色に染まった個体があった。(写真5)

写真5

6.色 上段は、磨れた貝。 磨れ方も海岸によって様々で、ここでは全体にきれいに磨れている。
中段は、茶色がかった色合いの貝。gracilis japonicaとして写真に載るのはこのタイプ。
下段は、黒緑色のタイプ。これの、磨れの無い新鮮な貝はとても美しい。

あとがき
 三浦半島のメダカラもまだやり残したことがあるのですが、そろそろ他の地域での様子も見たくなってきました。房総、大島、新島、八丈島、伊豆半島、小笠原にはどんな海岸があり、どんなタカラガイが棲息していのでしょうか?。メダカラも頑張っているのでしょうか?。
これを読まれた方で何か情報をお持ちの方は、是非知らせてください。