カモンダカラ(3)
八丈島の貝

真野 進
(2003.11.20.)

今回は八丈島で採集した死殻と生殻について測定した。
方法
採集日 2002年6月ー2003年10月
採集地 八丈島
採集法 死殻と生殻
測定法・測定項目

結果及び考察

 測定結果

個体
(N)

殻長(L)mm

伸長度(L/W)

扁平度(H/W)

歯数(Teeth)

Subadult
(%)

Mean

±

SD

Max

Min

Mean

±

SD

Mean

±

SD

内唇(C)

外唇(L)
106

18.0

±

2.93

28.4

12.8

1.52

±

0.086

0.77

±

0.032

14.8

15.5

14
採集個体
 
どれも同じように見えるカモンダカラだが、よく見ると背面、腹面とも様々な変異がある。
一番右側の個体だけが生殻で、あとは死殻だが腹面の色が著しく異なるのは死後の変化であろうか?
写真

p1

1.サイズ
(Size)
殻長  最大28.4mm、最小12.8mm、平均18.0mm、標準偏差2.93であった。
前報の三浦半島の個体群に比べ、平均で2.3mmも小さい。
近縁のアヤメダカラは、三浦半島と八丈島の個体群で差が見られなかったことと比較して興味深い。
2.伸長度 
(elongate)
最大1.69、最小1.30、平均1.52、標準偏差0.086であった。
3.扁平度
(depress)
最大0.90、最小0.69、平均0.84、標準偏差0.032であった。
4.歯の数
(teeth)
内唇歯数は、12-17個(平均14.8個)、外唇歯数は、12-20個(平均15.5個)であった。
5.若貝
(subadult)
未成貝は、106個中15個(14%)であった。前報にも未成貝の写真を載せたが、成長段階の殻の変形は個体により必ずしも一定でないことガ分かる。pj

あとがき
 八丈島ではカモンダカラはアヤメダカラより少なく、100個体以上集めるのに一年以上掛かりました。逆に言えば八丈島ではアヤメダカラの棲息数が多い事になります。それと今回の計測でカモンダカラの殻長が三浦半島の個体群に比べ非常に小さかったことも印象的でした。このような違いはこの二種の貝の棲息環境の違いを表すものと推察されます。今後、どのような場所に棲んでいるのか探してみたいと思っています。