リユウキュウダカラ(6)
沖縄本島中部の貝

真野 進
(2008.11.22.)

昨年確認したのは糸満と読谷村の二カ所であったが、沖縄本島で棲息域がどのように広がっているのか興味を持ち調査した。
 糸満  3月と6月の2回調査したが、昨年に比べ個体数が極端に少なくなっていた。
 読谷村 昨年2個体のみであったが生息を確認したので、今年は時間を掛けて調査したが、生貝は   採集できず、FDの2個体のみを確認した。
 本部  ここのアマモ場で可成りの数の個体を確認できた。但し、ここでは他所のようなサンゴ礫裏ではなく、枝サンゴの塊に着いていた。今年、各地の個体の胃内容を調べたが、細かい珊瑚の欠片が何れの個体からも検出されこの結果、死サンゴの間隙につまった有機物などを死サンゴごと削り取って摂食しているものと推測された。

サイズ測定(本部)

個体数
(N)

殻高(L)mm

伸長度(L/W)

扁平度(H/W)

歯数(Teeth)

Mean

±

SD

Max

Min

Mean

±

SD

Mean

±

SD

内唇(C)

外唇(L)

24

19.0

±

1.30

21.7

16.7

1.72

±

0.060

0.80

±

0.016

18.1

18.5

殻の個体変異

  本部、読谷とも標準的な殻の形をしている。

本部での生息環境

アマモの間に枝サンゴがある。
水深は1-2メートル。

枝サンゴの裏に着いている。
これは、宮古島、糸満などと少し異なる。

あとがき
 リュウキュウダカラは唯一の日本固有タカラガイ種ですが、地味な貝と云うこともあり研究している人はほとんどいないようで私のような初心者が取り上げるには適した対象のようです。又、その棲息域が潮間帯であることも体力が衰えた私には最適のターゲットです。
 ただ、ここに詳しく取り上げる事により多くの採集者が集まるとこの種は簡単に消滅してしまいそうなのが唯一の心配事となっています。見つけた方も根こそぎ採集せず、三分の二位は残しておいて頂けるようお願いします。