以前より西表島でリュウキュウダカラを採集したことがあるとの情報は得ており、2006年出かけてみたが生貝、死殻とも発見できなかった。そこで今年は少し目先を変えて調査してみることとした。
前回は広く広がる礁原の砂底に生えるアマモ場を探したが、今年、採集したのは内湾で、アマモに似たウミショウブの生えている場所であった。そこの環境は沖縄本島の本部と似ていて、枝サンゴがウミショウブの間に沢山あり、所々サンゴ礫が転がっていた。驚いたことにここのリュウキュウダカラの樹状突起はピンク色をしており、最初は別の種かと疑ったほどである。4個体しか採集できなかったが、平均殻長は16.4ミリメートルと他所の個体群と比較して小さく、殻の形状も後端の突出が際だっている。今後、もう少し個体数を増やして調べてみる必要がある。
殻の個体変異
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後端部の突出と歯間の着色が目立つ。 |
本部での生息環境
白く小さなものはウミショウブの雄しべ。 |
樹状突起がピンクなのには驚いた。 |
あとがき
これで南は西表島まで棲息域が広がっていることが確かめられましたが、ここより南はどうなっているのでしょう。これ以上南を探して、台湾まで行ってしまうと日本固有種でなくなるのでこの辺で止めておきましょう(^_^)。
しかし、外套膜樹状突起の色違い、殻後端の突出と他の地域との違いがあり、別種と云わないまでも亜種くらいには分類されるのではと期待しています。DNA分析がもっと安価に出来れば何とかなるのですが個人には難しく、妄想を膨らませている所です。