リュウキュウダカラ(8)
伊良部島の貝 その2

真野 進
(2009.5.16.)

昨年伊良部島でリュウキュウダカラの新棲息域を見付けましたが、時間もなくその詳しい実態は不明でした。そこで今年3日間をかけて調査し、ほぼその全体像をつかむことが出来たので報告します。

生息域 
 伊良部島のリュウキュウダカラの棲息域は、前報でも報告したとおり宮古島と同じく砂底のアマモ場でサンゴ礫が散らばるような環境でした。その広がりは、ほぼ500メートル×200メートルの狭い範囲に可成りの密度で生息していました。これは他の棲息域ともよく一致した傾向で、その発生時の幼生のサイズとも関連した特徴かと思われます。

サイズ測定

個体数
(N)

殻高(L)mm

伸長度(L/W)

扁平度(H/W)

歯数(Teeth)

Mean

±

SD

Max

Min

Mean

±

SD

Mean

±

SD

内唇(C)

外唇(L)

44

18.4

±

1.88

23.1

14.3

1.82

±

0.064

0.82

±

0.027

18.1

19.0

伊良部島の個体

西表島の個体ではピンクだった樹状突起がここでは黄色。
いろいろ悩ませます。

あとがき
 昨年からの宿題だった伊良部島のリュウキュウダカラについて調べることが出来ました。ここでは、宮古島と違いもずく養殖なども行われておらず自然のまま残されているという印象でした。私のような不埒な採集者が訪れず、このまま生き残っていてくれることを自分勝手に願っております。