キイロダカラは温暖な海を好む所為か、相模湾では数が少ない部類に入る。しかし、南の海では、ハナビラダカラ、ハナマルユキと並んで御三家と呼ばれるほど数の多い種で、地域毎の比較研究の対象としては好都合である。
今回、石垣島で59個体を採集できたので測定した。
| 方法 | ||
| 採集日(Coll. Date) | 2002年5月8日ー5月15日 | |
| 採集地(Location) | 石垣島、川平 北緯24.28 | |
| 採集法(Materials) | 生貝、タイドプール転石の下。 | |
| 測定法・測定項目 |
結果及び考察
測定結果
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(N) |
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(%) |
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| Mean | ± |
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± |
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Mean | ± |
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内唇(C) | 外唇(L) | ||
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16.8 | ± | 1.74 | 22.1 | 13.9 | 1.40 | ± | 0.099 |
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± |
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| 1.サイズ(L) size |
最大22.1mm、最小13.9mm、平均16.8mm、標準偏差1.74であった。この値は、前報、モルジブの貝の平均に比べても小さく、北方大型説からは外れている。 これは、前報でも述べたとおり、サンプリングしたモルジブの個体群が通常より大型のものであった為と思われる。 |
| 2.伸長度(L/W) elongate |
最大1.63、最小1.21、平均1.40、標準偏差0.099であった。この値はモルジブの値と比べ、やや大きく、北方型の傾向を示している。 |
| 3.扁平度(H/W) depressed |
最大0.81、最小0.58、平均0.68、標準偏差0.054であった。この値も伸長度と同じくやや大きく、北方型の傾向を示している。 |
| 4.歯数 teeth |
内唇歯9ー14、平均11.5、外唇歯9ー13、平均10.9個であった。 |
| 5.未成貝 junenile% |
今回測定に用いた個体の中で、若いと思われる物は4個体で、率にして7%であった。石垣島では5月くらいにはもう今年の若貝がこの程度に成長するのかも知れない。 下に未成貝を示す。 |
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Fig.1 |
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| 6.色・形の変異 | Fig.2に色の変わった個体を示す。 Fig.3に形の違った個体を示す。モルジブの個体よりは「フシダカ」型が少ないものの各種の段階のものが見られる。 |
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Fig.2 |
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| Fig.3 | ![]() |
| 7.断面 | Fig.4に、横断面と縦断面を示す。横断面の個体は、フシダカ型で、側面の成貝層が厚く形成されているのが分かる。縦断面の個体は若い個体で、背の成貝層もまだ薄い状態にある。 |
| Fig.4 | ![]() |
あとがき
昨年は三浦半島と房総半島で各種タカラガイの大きさを調査してきましたが、今年は先島諸島から八丈島まで、黒潮の流れに沿っての調査を考えています。
まず、石垣島での調査では勇んでいったものの思うように見付けることが出来ず、このキイロダカラも59個体とやや中途半端なサンプル数となりました。海が違うと棲息場所も変わり、それを見つけだすには相当の経験が必要と思い知りました。