イボダカラ(1)
宮古島の打上貝

真野 進
(2004.12.01.)

初めに
 イボダカラは房総半島から、沖縄諸島まで広く分布しているが、北限の房総、三浦半島ではその数が少なく、南に行く程多くなる。今年の5月、11月の2回、宮古島で打上殻を採集したので計測した。
歯の数については今回の測定では省略した。

材料及び方法

採集地・・・・・・・・宮古島
採集日・・・・・・・・2004年5月ー2004年11月
採集法・・・・・・・・打ち上げ殻
測定項目・測定法・・・殻長、殻幅、殻高…ノギスにて測定。0.1ミリ未満四捨五入

結果及び考察

 測定結果

個体数
(N)

殻長(L)mm

伸長度(L/W)

扁平度(H/W)

若貝
(Subadult)
%

mean±SD

max

min

mean±SD

mean±SD

139

20.5±2.71

28.8

14.5

1.58±0.078

0.81±0.019

0

殻長(Size)

平均20.5mm、標準偏差2.71、最大28.8mm、最小14.5mmであった。
この種も平均から飛び抜けて大きな個体が出現する。

伸長度(L/W)

平均1.58、標準偏差0.078、最大1.77、最小1.38であった。

扁平度(H/W)

平均0.81、標準偏差0.019、最大0.86、最小0.75であった。

若貝(Subadult)%

若貝と成熟貝の違いが分かりにくいこともあるが、サンブル中未成熟の若貝の割合は0%であった。

写真

p-D
p-B

あとがき
 この種は房総、三浦半島には少なく、八丈島、和歌山で多くなり、宮古島では非常に多くなります。多くの種が海水温が高い地域で多くなる傾向がありますが、イボダカラは極端なようです。又、種によっては房総・三浦では全く見られず、暖かい海にのみ棲息するものもあり、このような適応性の違いが何によって引き起こされるのか、興味深いものがあります。