前回のサメダカラ(1)では、個体数が10個と少なく、概略の印象を纏めるだけで、母集団を推定するには至らなかった。その後の採集で、100個体のデータが得られたので改めて見直してみる。
| 方法 | ||
| 採集日 | 2000年11月ー2001年3月 | |
| 採集地(location) | 三浦半島(Miura Pen.) | |
| 採集法 | 打上貝を拾う(Beached) | |
| 測定法・測定項目 |
結果及び考察
| 1.サイズ (size) |
殻高 最大23.1mm、最小12.9mm、平均17.7mm、標準偏差2.21で、三浦半島での記録13-26mm (潮騒ガイドブック 2)の範囲内にある。また、Lorenzの "A Guide To Worldwide Cowries" のSize Rangeは7-29mmとなっている。写真1に、最大個体(No.13)と最小個体(No.37)を示す。 |
| 写真1 |
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| 2.伸長度(W/L) (elongate) |
最大1.79、最小1.48、平均1.62、標準偏差0.061で、他のタカラガイよりは変異の幅が大きい。つまり、丸っこいものと、細長いものが混在している。写真2に、最大個体(No.28)と最小個体(No.3)を示す。 |
| 写真2 |
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| 3.扁平度(H/W) (depressed) |
最大0.84、最小0.76、平均0.80、標準偏差0.018で、メダカラなどと大差はない。写真3に、最大個体(No.81)と最小個体(No.91)を示す。 |
| 写真3 |
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| 4.歯数(teeth) | 内唇歯15ー22個、平均18.4個、外唇歯16ー23個、平均19.4個であった。サメダカラ(1)でも触れたが、サメダカラの歯は、複雑で、途中で分岐するものなどもあり、カウントは難しかった。前回同様、殻口に達している歯のみをカウントした。 |
| 5.未成貝(juvenile) | 未成貝と思われる個体数をカウントしたが、100個中7個、7%であった。写真4に未成貝を示す。この個体は、まだ背に模様が無く、歯も未発達である。 |
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写真4 |
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| 6.変異 | 今回採集した中に、外傷を受けたか、或いは寄生虫によるものと思われる変形した個体が幾つか見られたので写真5に示す。No.25は、右側が凹み、No.4は、外唇側の底部が湾曲、No.60は、右側前方がおたふくのように膨らんでいる。このような変形は、他のタカラガイでも見ることはあるが、サメダカラで頻度が高いようである。 |
| 写真5 | ![]() |
あとがき
サメダカラは、上に載せた写真でもわかるとおり、茶色が濃くて顆粒が小さいか目立たないものと、名前の由来となった鮫肌状にぶつぶつしたものがあります。これは、老成化と関係があるようにも思えますが打上貝では摩耗もあり、正確な判断が出来ませんでした。シボリダカラ(2)でも触れましたが、上の写真4のような個体が摩耗するとシボリダカラと区別が付きにくくなります。